発達障がい・学習障がいのお子様をお持ちの保護者様

発達障害がい・学習障がいのある児童・生徒の対応について

 私は今まで小学校で2年、中学校で28年、高等学校で8年間、計38年間の教職員生活で、様々な発達障がいを持つ、あるいは、グレーゾーンの子どもたちと出会ってきた。また、それぞれの年代のお子さんを持たれて、発達障がいと診断されてご苦労されている保護者の皆様の心情にも寄り添ってきました。 今までの自分の指導を振り返りながら発達障がいの指導に関して私なりの考えを述べさせて頂きます。 発達障害といっても症状は様々で。いくつかの分類に分かれたり、知的障がいや精神障がいを合併していることもあります。今回は、教育現場で関係が深いと考えられる学習障がい(LD)に焦点をあてて述べさせていただきます。
当該児童生徒の特長
注意散漫な行動
 勉強や遊びに極端に集中できずじっとしていられませんが、自分の関心のあることや、興味を持ったことに対しては異常なほど執着することもあります。また、忘れ物が多い、活動の計画が立てられない、急な予定変更が苦手で、明確な指示がないと上手く対応できません。
衝動性
  順番を待てない、話に割って入る、ひどくなると他人を妨害してしまうこともあります。
乳幼児の場合、偏食がひどかったり、言葉の発達・歩行が遅い、人見知りがない、泣き叫んだりしてパニックをおこす、多動などの特徴もあります。


 上記の二点の特長が「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算」「推論」の六つのジャンルに著しく困難を与えたり、影響したりしています。
対応方法の基本的姿勢
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    言葉の使いのポイント
    言葉の使いのポイント
     否定的な言葉を避け、肯定的な言葉を使うことです。また、抽象的な言葉を選んであげる必要があります。またその際の「指示を出すポイント」は、長い指示をせず、複数の指示をする場合、短い文章に分け、順番に指示を出すことです。
     また、当該児童・生徒は、指導者の高圧的な態度を嫌います。明るく親和的で抱擁的な姿勢で接したいものです。
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    「予測能力」「切り替え」の支援(補助)
    「予測能力」「切り替え」の支援(補助)
     計画や段取りの補助し、予測能力の補助を行います。また、予定通りにいかない場合、うまくいかない場合も想定し対処方法を指導し、気持ちや行動の切り替えの補助を行います。 
     例)興奮状態に陥った児童・生徒に対してカウンセリングマインドで心のアイシングや頭の中を整理する時間を与えるなど余裕を持つことの大切さを指導する等
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    保護者への対応
    保護者への対応
     一般的に保護者様は、自分の子どもを発達障がい・学習障がいであることを認めたくはないものです。そこで、お子さんの現状は、脳の機能障害であることが原因であることで保護者様の教育・成育歴とはまったく関係ないことを強調します。指導の出発点を共有します。

不登校のお子様をお持ちの保護者様へ

 不登校の原因、誘因は単発ではありません。お子様自身の問題、家庭環境、生育歴、友人関係などが複雑に絡んでの不登校です。不登校は決して結果ではなく、お子様の成長過程と捉え、過度な登校刺激は謹んで、お子様自身の判断を第一として自らの行動を選択→決定→行動の過程を支援するという姿勢を大切にして参りましょう。
 当塾では、不登校生徒→不登校児童・生徒も在籍しています。目標に向かって日々前進しております。不登校対応に現職、教師として40年。経験豊かな塾長はじめ、スタッフが充実しております。ぜひ一度、ご相談ください。
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